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みずぼうそう(水痘)

「みずぼうそう」とは

みずぼうそう(水痘)は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)による感染症です。

その感染力は非常に強く、家族内や集団生活で容易に感染が広がります。

水痘にかかると、発熱と同時に、痒みのある発疹が体中に次々と広がります

発疹は、赤みのある状態から、盛り上がり、急速に水ぶくれとなって、最後はかさぶたへと変化します。

発疹が増えてくる時期には、それぞれの段階の発疹が混在するのが特徴です。

 

水痘は9歳以下のお子さんがかかることがほとんどです。

かかっても多くは自然に回復しますので、「みずぼうそう」は軽い病気だと思うかもしれません。

しかし、乳児や成人、妊婦さん、あるいは免疫力が低下している人がかかると、重症化のリスクが高くなります。

肺炎や脳炎などの重い合併症を起こして命に関わることもある病気です。

 

ですが、水痘はワクチンで予防できる病気(VPD)です。

水痘の感染を防いで重症例を減らすためには、高いワクチン接種率を維持することが重要です。

原因ウイルス

みずぼうそう(水痘)の原因は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)というウイルスです。

このウイルスに初めて感染すると、水痘を発症します。

水痘の症状が治ったあとも、ウイルスは体内に残り、神経節というところに潜伏し続けています。

やがて将来、免疫力が低下したときに、ウイルスが再び活性化して帯状疱疹として発症します。

主な感染経路

水痘・帯状疱疹ウイルスは非常に感染力が強く、主に以下の経路で感染が拡大します。

空気感染

空気中を漂うウイルスを吸い込むことで感染します

飛沫感染

飛沫を浴びることで感染します

接触感染

発疹や水ぶくれに直接触れて感染します

発疹が出現する前から感染するため、気づかないうちに感染が広がります。

発疹が次々に出現し、やがて全ての発疹が痂皮化する(かさぶたになる)まで強い感染力をもっています。

また、帯状疱疹の患者さんからも感染することがあります。

症状と経過

感染してから症状が出るまでの潜伏期間は、2週間程度(通常10〜21日間です。

水痘を発症すると、発熱と同時に、痒みのある発疹が体中に次々と出現します

発疹は体幹や頭皮、顔面に多くみられ、四肢に広がって全身に拡大していきます。

発疹は、紅斑(赤みのある発疹)が出現し、丘疹(盛り上がりのある発疹)となり、急速に水疱(水ぶくれ)や膿疱(膿をもった水疱)となって、最後は痂皮(かさぶた)へと変化します。

発疹が増えてくる時期には、それぞれの段階の発疹が混在するという特徴があります。

 

発疹の変化

  1. 紅斑(赤い発疹)
    皮膚に赤い皮疹が現れます
  2. 丘疹(盛り上がった発疹)
    発疹が盛り上がってきます
  3. 水疱(水ぶくれ)
    中に液体を含んだ水ぶくれになります
  4. 膿疱(膿を持った水疱)
    水ぶくれが濁って膿を持ちます
  5. 痂皮(かさぶた)
    乾いて赤みが減り黒っぽい「かさぶた」になります

 

合併症と重症化

水痘は小児に多く、9歳以下がほとんどです。

その多くは順調に経過し、自然に回復します。

しかし、乳児成人妊婦免疫力が低下している人が水痘にかかると重症化するリスクが高くなります。

以下のような合併症をおこして重症化することがあります。

  • 皮膚の細菌感染症
  • 肺炎
  • 脳炎
  • 肝炎
  • ライ症候群(急性脳症) など

 

妊婦さんが水痘に感染した場合は、次のような合併症が生じることがあります。

妊娠早期の感染
    • 胎児死亡
    • 先天性水痘症候群
出産の前後数日の発症
    • 新生児重症水痘

 

ブレイクスルー水痘

水痘ワクチンを接種後であってもかかることがあり、これを「ブレイクスルー水痘」と呼びます。

ブレイクスルー水痘は、発症しても一般的に軽症で、発疹が少なく発熱がないこともあります。

ただし感染力は強いので、やはり注意は必要です。

診断と治療

通常は症状から診断します。

必要に応じて、水疱などの拭い液を用いた抗原検査や、PCR検査などで診断を確定することがあります。

治療は抗ウイルス薬の投与が行われます。

予防とワクチン

手洗いやマスクなどの基本的な感染予防策が勧められています。

水痘にかかった場合は、感染の恐れのある間は出席停止となり、感染拡大を防ぐ措置が取られます。

 

水痘は、感染力が非常に強く注意が必要ですが、ワクチンで予防できる病気(VPD)のひとつです。

水痘ワクチンを接種することで、発症予防や重症化予防を期待することができます。

みずぼうそう(水痘)の定期接種

対象者 1歳〜3歳未満
ワクチン 水痘生ワクチン
接種方法 3か月以上の間隔で2回

水痘の感染を防ぐためには、ひとりひとりのお子さんが定期接種を受けて、高い接種率を維持することがとても重要です。

もし定期接種の対象年齢を過ぎてしまっても、任意接種を受けることができます。

登園・登校について

みずぼうそう(水痘)は学校保健安全法で「第二種感染症」に指定されています。

すべての発疹がかさぶたになるまで出席停止と定められています。

保護者の方へ

みずぼうそうは、以前は多くのお子さんがかかる病気でしたが、ワクチンの定期接種化によって多くは予防できるようになりました。

ワクチン接種は、お子さん自身を守るだけでなく、家族や周りの重症化しやすい方の感染予防にもつながります。

お子さんの水痘ワクチンの定期接種をしっかり受けることをお勧めします。

 

発疹や発熱があり、水痘にかかったことが疑われる場合は、医療機関に連絡のうえ、早めに受診しましょう。

みずぼうそうにあっても、早期発見・早期治療が大切です。

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