9~10か月児の保護者の方へ
外の世界との出会いが始まる時期 保護者は温かく見守りましょう
赤ちゃんはハイハイやつたい歩きをしながら、他の人や動物、さまざまなものと出会い、探索したくなる時期です。
安全対策をしっかり整えたうえで、思いきり冒険させてあげましょう。
大切なのは、過保護になりすぎず、赤ちゃんの自主性を尊重することです。
赤ちゃんが声を出したら、その声を真似して返してあげると良いですね。
「いないいないばあ」「アーン」「バイバイ」などのやりとりを通じて、人との交流や真似を促すことが、言葉や社会性の発達につながります。
しつけについて
しつけとは「正しい行動を教えること」であって、「ダメな行動を罰すること」ではありません。
良い行動をしたときにほめることで、望ましい行動を増やしましょう。
たとえば、
×「立ったらダメ!」
○「座ってね」
のように、具体的な行動を伝え、保護者自身が良いお手本を見せることが大切です。
ただし、安全に関わる場面では、危険な行動をしそうになったときに、「ダメ」と伝え、危険から遠ざけましょう。そうすることで、してはいけないことを理解しやすくなります。
安心できる食習慣を
この時期になると、赤ちゃんは少しずつ自分で食べる力を身につけていきます。
- 両側に持ち手のついたプラスチックのコップで飲む練習をしましょう
- パンやビスケットなどを自分で持って食べる練習をさせましょう
- 家族と同じ食卓で一緒に食事をする習慣をつけましょう
つたい歩きができるようになると、食欲が落ちたり、気まぐれにしか食べなくなったりすることがあります。
この時期は、それほど多くの種類を食べなくても、栄養価の高いものを少量食べていれば十分といわれています。
無理に食べさせたり、機嫌をとって食べさせる必要はありません。
体重が急に減らなければ、心配し過ぎなくても大丈夫です。
ワクチン接種のご案内
ワクチン接種は順調に進んでいますか?
まだ接種していないワクチンがある場合は、かかりつけ医と相談しながらスケジュールを立てましょう。
特にB型肝炎ワクチンの3回目は、1歳になるまでに忘れずに接種してください。
1歳になったら、次のワクチン接種があります。早めに接種しましょう。
1歳になったらすぐに接種をおすすめするワクチン
- 麻しん風しん混合(MR)ワクチン
- 水痘(みずぼうそう)ワクチン
- おたふくかぜ(ムンプス)ワクチン
1歳を過ぎたら追加接種(4回目)が必要なワクチン
- 小児用肺炎球菌ワクチン
- 五種混合・四種混合ワクチン
- ヒブワクチン