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熱中症

熱中症とは

熱中症とは、高温多湿な環境下や運動などで体に熱がこもって起こる障害の総称です。

重症度は軽症から最重症まで様々で、ひどいと命に関わることもあります。

熱中症について正しい知識を身につけ、適切に対応することや予防することが大切です。

子どもの熱中症

子どもは体温が上がりやすく、自分で体調の変化に気づいて水分を摂るなどの対策ができないことが多いため、特に熱中症になりやすいといえます。

そのため、周りの大人がしっかりと気を配る必要があります。

急に気温が上がる時期や、暑さの厳しい夏季には熱中症が起きやすくなるので、注意が必要です。

炎天下の戸外だけでなく、閉めきった室内や車内でも熱中症になってしまうことがあります。

また、小さいお子さんやベビーカーに乗せた赤ちゃんは、高熱になった地面からの熱を近くで受けやすいことにも気をつけましょう。

 

どうして子どもは熱中症になりやすいの?

子どもが熱中症になりやすいのには次のような理由があります。

  • 子どもは体温が上がりやすく、体に熱がこもりやすい
  • 大人に比べて発汗量が少ない
  • 体に占める水分の割合が多く、脱水状態になりやすい
  • 自分で水分補給や温度管理をすることがむずかしい

熱中症の症状

次のような症状がみられます

  • めまい、立ちくらみ
  • 生あくび
  • 大量の発汗
  • 筋肉痛、こむら返り
  • 頭痛、嘔吐
  • 倦怠感、虚脱感
  • 集中力や判断力の低下
  • 意識がぼんやりする
  • 呼びかけに反応が鈍い
  • けいれん発作
  • 体が熱い
  • 意識がない

 

熱中症診療ガイドライン2024では、熱中症の重症度をⅠ〜Ⅳ度の4段階に分類しています。

Ⅰ度

めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の発汗、筋肉痛、こむら返り

Ⅱ度

頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、集中力や判断力の低下

Ⅲ度

意識がぼんやりする、呼びかけに反応が鈍い、けいれん発作

Ⅳ度

体が熱い、意識がなく刺激しても覚醒しない

応急処置のポイント

子どもに熱中症の症状がみられたら、すぐに次のような対応をしましょう。

軽症の場合

  • 涼しい場所に移動させる
  • 衣服をゆるめて寝かせる
  • 冷たい濡れタオルで身体を拭き、扇風機などで風を送る
  • 太い血管のある、首、わきの下、太ももの付け根を冷やす
  • 経口補水液やスポーツ飲料を飲ませる

重症の場合

  • 頭痛、嘔吐、意識障害、けいれん発作、体が熱い、などがある場合
    → すぐに119番通報し、救急車を呼んでください
  • 救急車が来るまでの間も、体を冷やし続けることが大切です

熱中症の予防対策

  • こまめに水分補給をしましょう(イオン飲料や経口補水液がおすすめ)
  • 外遊びのときは帽子をかぶり、日陰で休憩をとりましょう
  • 日傘を活用しましょう
  • 服装は通気性のよいものにしましょう
  • 室内や車内ではエアコンを適切に使いましょう
  • 扇風機などで気流を作ることも有効です
  • 暑い日には、無理な外出や運動を控えましょう
  • 短い時間でも、車内に子どもを残さないようにしましょう
  • ベビーカーでは地面の照り返しに注意し、日除けや風通しを工夫しましょう

暑さ指数と熱中症警戒アラート

暑さ指数とは

暑さ指数(WBGT)は、熱中症を予防するために考案された指標です。

*Wet Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)

体と外気との熱のやりとりに影響する、 ①気温②湿度 ③輻射熱の3つの計測値を使って計算されます。

暑さ指数は日常生活や運動、労働環境における熱中症予防の指針に活用されています。

暑さ指数が28以上のときは、熱中症にかかりやすくなります。

屋外での活動は中止しましょう。

日常生活に関する指針

熱中症警戒アラートとは

熱中症の危険性に気づきを促すために、地域の暑さ指数が33に達する場合に熱中症警戒アラートが発表されます。

さらに、広域的に暑さ指数が35に達する場合などには熱中症特別警戒アラートが発表されます。

これらの情報は環境省の熱中症予防情報サイトに発表されます。

熱中症警戒アラートが発表される地域では、子どもだけでなく、すべての人が危険な暑さから身を守る必要があります。

まとめ

熱中症から身を守るためには、正しい知識を身につけ、適切に対応することや予防することが大切です。
「子どもの様子がちょっといつもと違うかも…」と感じたときは、迷わず涼しい場所に移し、水分を与えて休ませましょう。
早めの気づきと行動が、大切なお子さんを守る第一歩です。

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